相談事例|リーダー|年上の部下を持って気付いた6つのこと

相談事例|リーダー

マーカスのリーダースキル研修の受講生からのご相談です。
年上の部下を持って困っている、ある20歳代の若いリーダーが深刻に悩んでいました。
彼は「上に立たなければ」「上になるためには、どうしたらいいのだろう」と、一生懸命、年上の部下の上に立とうとジャンプしているようでした。

年上の部下をもったときに、注意することや困ったことなど、堀井先生の体験談があれば教えていただきたいです。

若いときの思い出話

全世界を敵に回したような気分

敵
若いときの経験を思い出しました。
もう四半世紀も前、平成2年のことです。

当時、私は28歳、登録から3カ月目の新米税理士として、ある企業の「上場準備のプロジェクト」に参加したときの話です。
上場申請にパスするために「上場企業にふさわしい社内体制作り」のリーダーに任命されました。

ところが、他部門のリーダーは、全員年上。さらに、そのうち数名は、上場準備のために銀行から出向してきている父親世代の方々・・・。
当然、周りの目は「28歳の新米税理士に何ができるの?お手並み拝見~!」という態度がありあり(笑)。

全世界を敵に回したような気分でした。

彼らは部下ではありませんが、上場のための横断的部門である「上場準備室」のリーダーとして、各部門長の協力を得なければなりません。
形式的には「権限」をもらっていましたが「上から目線の指示」なんてできるわけでもありません。

数日悩みました・・・

「どうしたもんじゃろの~」

そこで、腹を括って決めたのは

「絶対、やり遂げたい!という気持ちを伝えよう」
「そのためには土下座する覚悟をしよう」
「指示ではなく、協力依頼のスタンスで臨もう」

ところが・・・です。

「部長、あの件、できましたか?」
「あ~ごめんごめん、他の仕事で手いっぱいでね~」

と、ことごとく「後回し」にされ「計画達成」どころではありませんでした。
ゴール、シナリオは、完璧ですが、キャスティングができない・・・。

でも、毎日毎日、各部門長に頭を下げて回っている私のことを見てくれている人がいてくれました。

「堀井君、僕からも、あの部長に頼んであげるよ」

泣きそうなくらいうれしい瞬間でした。

「見てくれている人がいる!」

その後、徐々に協力してくれる人たちが増えてきました。
ついには「今夜、どお?」と晩御飯に誘ってもらえるようになりました。

可能な限り、寝る暇も惜しんで、夜のお付き合いをしました。
今思えば、若かったので「体力勝負」でした。
それを続けると「かわいい奴」(そんな時代もあったんですっ:笑)と私のことを可愛がってくれる人たちが増え、仕事がどんどん進むようになりました。

心の底から「ありがたい」と思いました。

組織図的に、各部門長のオジサン達には、部下ではありませんが、事実上の「年上の部下」。
協力してもらわなければなりません。
私は「かわいがってもらうことに徹底」しました。
若い堀井が頑張っているんだから、仕方がないな」と思ってもらえば「勝ち」でした。

年上の部下を持って気付いた6つのこと

こうして振り返ると、

  1. 仕事の目的をはっきりさせること
  2. 仕事の必要性についての大義名分を明確にすること
  3. あなたの協力なしではできない、と説得すること
  4. 誰よりも、たくさん仕事をすること
  5. 協力に対して毎日毎日感謝の気持ちを伝えること
  6. 年長者なので、かならず立てること=年長者の意見やアドバイスは、多少おかしいと思っても極力取り入れる

などに気を付けていたようです。

でも、よく考えると、この6つは、年上の部下に限らず、上に立つときに気を付けなければならないことで、老若男女は問わないですね。

さて、参考になるでしょうか・・・。

(長文失礼:懐かしい話を思い出しました)


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